奥底の道具箱
~奥底のパッケージ、モジュール、その他の何か~

変更履歴
  • 2012/05/19:旧「奥底の道具箱」ページと統合。 タイトルを「奥底のパッケージ」から「奥底の道具箱」に変更。
  • 簡易包装が増殖中。
  • 2011/03/19:トップページから分離。

通常パッケージ

バージョン番号が 1 未満のものは開発中の α 版です。 仕様は予告なく変更される可能性があることをご了承下さい。 このサイトにあるソフトウェアは、特に他のものが (パッケージ内の文書にも)明示されていない場合は、 MIT ライセンス(X11 ライセンス)の下で配布されているものとします。

BX シリーズ

基本的に、どのエンジンでも使えるもの。 ただし厳密には「PX でも ZX でもないもの」であるので、 pdfTeX や LuaTeX 専用のものも BX になる。

  • BXjscls パッケージ (CTAN) (github)
    奥村晴彦氏製作の 「pLaTeX2e新ドキュメントクラス」 を pLaTeX 以外の 「日本語が通るLaTeX」 ―例えば XeLaTeX、LuaLaTeX―で使えるように改造したもの。
  • BXcjkjatype パッケージ (CTAN) (github)
    日本語組版に適した CJK パッケージの設定を提供する。 その上で、pLaTeX ユーザにとって CJK パッケージの使用が容易にするために、 pLaTeX カーネルや pLaTeX 用パッケージのものに類似した命令を提供する。
  • bxdpx-beamer パッケージ (CTAN) (gist)
    Beamer クラスを dvipdfmx との組み合わせて用いた場合に起こる不具合を解消する。
  • BXeepic パッケージ(旧 BXpict2e パッケージ) (CTAN) (github)
    epic+eepic パッケージの picture 拡張機能(楕円や破線など)を pict2e の枠組の上で実現する。
  • BXptool パッケージ (github)
    ascmac とか jsverb とかを欧文 LaTeX/XeLaTeX でも使えるようにしようという話。
  • BXpapersize パッケージ (CTAN) (github)
    LaTeX の出力(DVI/PDF)の用紙サイズを、 レイアウト用の用紙サイズ(クラスオプションで指定するもの) に一致させる。
  • BXpdfver パッケージ (CTAN) (github)
    出力 PDF 文書の PDF バージョン(“1.4”とか)を文書中で指定する。 pdfTeX を使用する場合は、さらにストリームの圧縮の有無を指定できる。
  • BXenclose パッケージ (CTAN) (github)
    「文書本体の前後に指定したテキスト(命令)を追記する」 ことをプレアンブルで指定する。
  • BXfltsrc パッケージ(旧 PXflrsrc パッケージ) (v0.5; ダウンロード 40KB) [2011/03/01]
    LaTeX において、(shell escape の機能を用いて) 組版時に自動的に入力ファイルにある種の変換フィルタが施されるようにする。 日本語コード変換(JIS X 0213 対応;自動判別可能)、 ギリシャ・キリル文字の「欧文化」、 外部フィルタ呼び出し等が利用できる。 内蔵のスクリプトを単体でフィルタとして用いることも可能。 (Perl が必要。)
  • BXsuika パッケージ (v0.3; ダウンロード 207KB) [2010/05/16]
    W32TeX の topdftex フィルタと併用して、pdfLaTeX で日本語を使えるようにする。 topdftex は元々 ums パッケージ(稲垣淳 氏製作)と併用する 前提で作られているので、ums の改良版といえる。主な改良点は DVI 出力の場合 も同じ出力ができるようにしたことである。 残念ながら、和文組版品質は元の ums と同じであまり良くない。
  • BXbase パッケージ (CTAN) (github)
    欧文 LaTeX2e における多言語文書およびそれに関わるマクロパッケージの 作成を支援する基本的な機能を提供する。
  • BXdvidriver パッケージ (CTAN) (github)
    「DVI 出力の時だけ有効になるドライバオプション指定」 という変なモノ。

PX シリーズ (pTeX 用)

実行に pTeX(またはその派生の e-pTeX/upTeX/e-upTeX)を必要とするもの。

  • PXrubrica パッケージ (CTAN) (github)
    JIS 規格 「JIS X 4051」 および W3C 技術ノート 「日本語組版処理の要件」 で述べられているような、 日本において一般的な様式に従ってルビを付ける機能を提供する。
  • PXchfon パッケージ (CTAN) (github)
    pLaTeX/upLaTeX の標準の和文フォントを簡単に変更できるようにする。 LaTeX の文書中で使うフォントを指定できる。 欧文を和文と同じフォントにすることも可能。 インストール・設定が簡単。 シンプル・イズ・ベスト。 ただし dvipdfmx 専用。
    ※ 0.5 版への改版で、PXjafont パッケージの機能がこのパッケージに取り込まれた (PXjafont は廃止)。
  • PXcjkcat パッケージ (CTAN)
    upLaTeX において、Unicode 文字の和文・欧文の扱いを変更する。
  • pxpgfmark パッケージ (CTAN) (gist)
    PGF/Tikz の“図画間結合”の機能を e-(u)pTeX エンジンで使えるようにする。
  • PXmonja パッケージ (github)
    端末表示を模したいわゆる「等幅」出力、すなわち 「欧文を和文の半分の幅にしてベタ組」する機能を提供する。 Verbatim 出力でもそれ以外でも使用可能である。
  • PXgtfont パッケージ (v0.3; ダウンロード 2.32MB) [2009/12/10]
    7万字を超える漢字集合を含む「GT書体フォント」を pLaTeX/upLaTeX で使用する為のパッケージである。 現在の GT 漢字の全て(78774 番まで)を使うことができるが、 GT 番号で指定できるのは 69263 番までである。 dviout、dvips、dvipdfmx に対応している。

  • PXbase パッケージ (CTAN) (github)
    pLaTeX/upLaTeX における日本語文書の作成を支援する基本的な機能を提供する。 例えば、Unicode のコード値による文字入力、 PDF の文書情報に日本語を使用する設定の自動化、 upLaTeX の和文文字カテゴリ(kcatcode)の変更が含まれる。 CJK 間のフォント切替の支援等の CJK 言語の為の機能も含まれる。 また PX シリーズの他のパッケージでこれを必要とするものがある。
  • PXcopyfont パッケージ (v0.7.1; ダウンロード 9KB) [2010/06/07]
    TeX の仮想フォント(TFM と VF の組;和文・欧文ともに可)を、 その参照関係を保ったままで、別名でコピーする。 Perl 版の他に Lua 版(W32TeX の標準インストールだけで動作可能) が用意されている。
  • PXutil パッケージ (github)
    和文の仮想フォント(VF と JFM の組)を VPL 類似のテキスト形式で ある「ZVP 形式」に変換/逆変換するツール。 VF ファイルのみをテキスト形式に変換する機能もある。 実行には Perl および ZRTeXtor モジュールが必要。
  • PXacid パッケージ (v0.2.3; ダウンロード 16KB) [2011/02/19]
    昔々、或る所に、Adobe-Japan1 の CID 対応の OpenType フォントの 従属欧文を使う、なんて話がありました。
  • PXmika パッケージ (v0.2; ダウンロード 392KB) [2008/05/17]
    フリーの手書きフォントとして有名な 「みかちゃん」を pLaTeX/upLaTeX で使用する為のパッケージである。 和欧文共に対応し、欧文は OT1 の範囲の文字が全て使える。 既に同じ機能を提供するパッケージがあるが、 こちらは細かな調整を行っているので、横書き・縦書きともに、 従来のものより優れた出力結果が得られるはずである。
  • PXtosb パッケージ (v0.2a; ダウンロード 373KB) [2009/12/11]
    PXtosb-extra パッケージ (v0.2; ダウンロード 245KB) [2008/06/28]
    pTeX/upTeX の DVI を dvi2dvi で変換して dvipng に通すための仮想フォント(VF)のセット。 pLaTeX/upLaTeX の一般的なフォント (UTF/OTF パッケージを含む)を用いた文書なら何でも変換可能で、 かつ元の組版が完全に再現される。
  • PXwjmap パッケージ (v0.4a; ダウンロード 29KB) [2010/06/19]
    W32TeX において、pTeX/upTeX の標準および有名なパッケージで使用される日本語(正確には CJK) のフォントへの実フォントの対応として、 いくつかの妥当な設定例を記述したもの。 (このパッケージはパブリックドメインの扱いとする。)

ZX シリーズ (XeTeX 用)

実行に XeTeX を必要とするもの。

  • ZXjatype パッケージ (CTAN) (github)
    XeLaTeX で日本語の標準的な組版を行うためのパッケージであり、 pTeX に匹敵する品質を得ることを目指している。 中国語用の xeCJK パッケージを土台にしているので、こちらのインストールも必要。
  • ZXjafont パッケージ (CTAN) (github)
    pLaTeX で一般的に行われている和文フォント設定を XeLaTeX + fontspec の環境で簡単に行えるようにしたもの。
  • ZXotf パッケージ (v0.2a; ダウンロード 17KB) [2009/11/18]
    Adobe-Japan1 のグリフ集合をもつ CID-keyed OpenType フォントについて、 XeLaTeX で CID 番号によるグリフ出力を可能にする。 齋藤修三郎氏作の OTF パッケージの \CID 命令を XeLaTeX で使うためものなので ZXotf という名前にした。
  • ZXgtfont パッケージ (v0.2; ダウンロード 469KB) [2009/11/16]
    7万字を超える漢字集合を含む「GT書体フォント」を XeLaTeX で使用する為のパッケージである。 現在の GT 漢字の全て(78774 番まで)を使うことができるが、GT 番号で指定 できるのは 69263 番までである。 要するに PXgtfont の XeTeX 版である。

Perl モジュール

  • ZRTeXtor パッケージ (github)
    拙作の一部の Perl プログラムを実行するのに必要な Perl モジュール。
  • ZRTessera パッケージ (github)
    何やら怪しげな Perl モジュール。

その他

  • 1TeX (github) [2011/11/11]
    「1」だけで文書が作成可能という、極めて画期的な TeX フォーマット。
    参照: 1 から始める TeX ~1TeXの紹介~
  • ipaex-type1 パッケージ (CTAN) (github)
    「IPAex フォント」を pdfLaTeX + CJK パッケージで使えるように、 Unicode サブフォント形式の Type1 フォント群に変換したもの。
  • RC Fonts パッケージ (v0.1: ダウンロード 1.26MB) [2010/01/16]
    Concrete Roman (OT1 エンコーディング)および Concrete Math フォントを Type 1 形式に変換したもの。 名付けて「鉄筋コンクリートフォント」。 詳しくは「コンクリートなフォントとか」を参照。 (ハードディスクの整理をしていたら埋もれていたのが見つかったので 公開してみた。;-) )
    ※ 2010/01/10 の版は作業ミスのため肝心のフォントが壊れていました。 手数ですが更新をお願いします。
  • JXempt パッケージ (v0.2b; ダウンロード 72KB) [2008/07/04]
    pLaTeX2e の新文書クラス(jsarticle/jsbook)の文書を NTT jTeX で組版できるようにする。 これにより、新文書クラスの文書をほぼそのままの体裁で、dvipng で画像に変換することが可能。 (PXtosb が使用可能ならそれの方がよい。)

簡易包装コーナー

通常に比べて「詰めが甘い」パッケージ。 README も必要最低限にしていて解説ページもないという不親切さ。 それでも何かの役に立つかも知れないと思って、ひっそりと公開中。

参照リンクのあるものは、 リンク先に少しは解説のようなものがあるかも知れないし、 ないかも知れない。